3月17日に太田川周辺のヤマセミの観察実習を開催しました。
広島県では近年ヤマセミの個体数が減っています。
どうやら巣をつくる崖が少なくなっているようです。

太田川の移動しながらヤマセミを探しています。
目標とする鳥類が好みそうな場所を理解して、そこで待つ。
生き物の調査にはその生き物の生態を理解するのが必要です。

道中で、カワガラスの巣が水の出る崖の穴に見つかりました。
通常の巣をつくる場所とは違う珍しい例です。

講師の上野先生は「これは学会に報告できるよ」とアドバイス
 
フィールドを歩くと色んな発見があります。
今年1年、地球環境基金さんの助成で「論文」を書くというテーマで取り組んできました。
今まで行ってきた調査などを残していくために地域の論文を増やす、
その為に、論文を書ける人を増やすのが目標です。

その時に、論文のテーマってどうしよう?
自然は調べつくされているんじゃないか?

という不安もありましたが、こうやっていろんな不思議や発見が自然にはまだまだあります。

その楽しさを、たくさんの人とや子供たちと共有していくのが本来の目指す姿だと改めて思いました。

今回見つかった鳥は、冬の水鳥が中心。
中でもオシドリは三段峡では繁殖が確認されています。
国内繁殖のオシドリは準絶滅危惧になっています。

参加者11名
講師:上野吉雄

10:00:オリエンテーション
10:30:ヤマセミの観察(巣の跡地)
12:00:昼食
13:30:ヤマセミの観察(生息環境へ移動)
15:00:終了

※この事業は地球環境基金の助成を受けて実施しています。