応募を締め切りました。3名の方にご応募いただきました。ご応募ありがとうございました。
私たちの目指す社会
私たちが活動するのは、西日本唯一の渓谷の特別名勝三段峡です。かつては観光地として栄えた渓谷です。自然資源として優れたポテンシャルをもちつつ、近年は観光客の減少に苦しんでいます。
しかし、峡内は原生林でありながら多様な生態系と本来の河川環境が維持された希少な場所です。「文化財保護法」と「自然公園法」により保全が保証されています。反面、過去にはダムによる電源開発など人と自然の狭間に苦しむ歴史や、広島県でワーストワンの人口減少率・高齢化率をもつ過疎の厳しい町の課題も持ち合わせています。
日本の中山間地域がもつ「可能性」と「危機」の双方が顕著に表れた地域を、豊かで持続可能な社会へのモデルケースにするための活動に取り組んでいます。
私たちは中山間地域の本質的な課題を、里山がもっていた「価値」の喪失にあると考えています。そこで中期計画を策定し、三段峡の新しい価値として「太田川流域のこれからの環境を守る人材を育てる場所」を目指して活動しています(参考:https://sanken-hiroshima.org/wp-content/uploads/2022/09/%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%91%E3%82%93%E4%B8%AD%E6%9C%9F%E8%A8%88%E7%94%BB%EF%BC%882022%EF%BD%9E2025%EF%BC%89.pdf)
過疎化が進む中山間地域は、 人と自然が共存する社会です。 人と自然が共生する持続可能な社会のために、中山間地域の価値の再定義が必要だと考えています。私たちが目指す ビジョンは、都市と田舎が対等な関係を築き、街に住む人も田舎に住む人もお互いが豊かに暮らしていける社会を目指しています。
●私たちの取り組み
私たちは目指す社会のために2つの事業を行っています。
今回の協力隊の募集はその中の1つ、「三段峡野外博物館プロジェクト」に対して行います。
●三段峡を体験と学びの野外博物館にする(三段峡野外博物館プロジェクト)
三段峡を野外博物館に見立てて、博物館の機能である「収集・保存・研究・公開」を地域資源に活用しています。また保全や調査活動を基に団体・個人と地域の自然資源を結びつけるゲートキーパーの役割を担っています。
過去に栄えた観光地を博物館ととらえ, 体験の学びのフィールドとして価値を再定義しています。
そこで本年より三段峡の自然を開設するビジターセンターの運営を始めました。またビジターセンターを拠点とした体験と学びのアクティビティを作っていきます。
今回募集する地域おこし協力隊の方の任務はこの事業について取り組んでいただきたいと考えています。私たちと一緒に三段峡を野外博物館に変えていく方を募集します。
(主な任務)
三段峡ビジターセンターLOUPEの運営
さんけんの仲間たちと一緒に作り上げた手作りのビジターセンターです。魚やカタツムリなど生き物や剥製や歴史資料が展示しています。三段峡に訪れる方々がより楽しく、安心して歩けるようにアドバイスが役割です。また秋にはカフェの営業をスタートさせます。
中国新聞ルーペ開店記事
自然体験アクティビティの販売プロモーション
私たちが販売する自然体験アクティビティのマーケテイングを行います。まだまだ、広島県ではネイチャーツアーやシャワークライミングなど一般的ではありませんが、潜在力の高い自然が多くあります。三段峡の自然体験をたくさんの方に知って頂き、より三段峡の自然を楽しんでいただけるようにします。
自然体験アクティビティの造成と実施
実際にアクティビティのプログラムを造成し、ツアーガイドとしても活動します。三段峡の自然にローインパクトで感動と学びの大きいプログラムになる工夫や、より楽しく三段峡を歩くためのガイドとして活動して頂きます。
※自然に対しての専門性などがなくても大丈夫です。一緒に学んでいきましょう。
※すべてを担っていただくのではなく、ご自身の適正のある部分に集中して活躍していただけます。
私たちは他にもう一つ事業を行っています。「三段峡野外博物館プロジェクト」と連動しながら三段峡の価値を高めています。
●次世代の広島の自然を守るリーダーを育てる人材育成事業
「わしらが絶滅危惧種じゃ」
広島県の鳥類を調べる、上野吉雄さんは言います。上野さんは長年地域の自然を調べ、守り続ける、フィールドワーカーを務めてきました。地域の自然の変化を察知し、何が絶滅の危険があるのかを調査します。しかし、彼らの役割を引き継ぐ後継者がいないのです。その大きな原因に、子供達の自然離れがあります。自然の中で学び、遊ぶ機会がどんどん少なくなっています。地域の環境を守る次世代の育成は喫緊の課題です。
私たちは環境保全の活動を通じて、次世代のリーダーの育成を第一の目標にしています。
(主な取り組み)
・「子ども同士で学びあう」をコンセプトに中高生が講師となり小学生に対して自然体験プログラムを提供する「さんけん自然塾」
・子育ての先輩のお母さんが、新しい子育て世代に自然体験を提供する「自然あそび縁」
・地域で自然の調査研究をする「論文作成プロジェクト」
私たちの活動の一番大切な目標は、子供たちへの貢献です。すべての活動が持続的に次の世代へ受け継がれていくものかどうかを行動の判断基準にしています。
●私たちについて
協力隊を募集する「さんけん」はメンバーの中心が40代、大学生や地元の高校生 中学生との共同事業も行っています。他の環境保全団体と比較すると「若い」人が多いのが特徴と言われています。またメンバーの多くは安芸太田町の移住者も多くいます。会は寄付金により運営されており、行政などの指定管理業務などは行っていません。会員に支えれた団体です。
さんけんの事務局長本宮宏美からメッセージ
「利益だけではなく、皆さんの協力を得ながら活動する非営利活動法人は、課題に向き合い社会に貢献できる面白さがあります。自然が素晴らしい三段峡で、一緒に働く人をお待ちしています。熊南峰から続く歴史の1ページを担いましょう。」
広大さんけん部部長南葉錬志郎からメッセージ
「伝えることを大切にしている人と一緒に取り組みたいと思います。自然からのメッセージを伝える役割ができる方を探しています。自然の見方や視点を楽しみながら一緒に発見していきましょう。活動のなかで気付く楽しさをお互いに感じられたらうれしいです」
応募を締め切りました。3名の方にご応募いただきました。ご応募ありがとうございました。