2025年9月27日、三段峡ビジターセンターLOUPEで講演会「ヤマセミと太田川の魚類相」を開催した。

講師は、広島県野生生物保護推進員・生物多様性ひろしま戦略推進会議委員を務める内藤順一氏と、NPO法人西中国山地自然史研究会理事長・日本鳥類学会会員の上野吉雄氏。広島県内外から16名が参加した。

内藤氏は「山と海をつなぐ太田川」と題し、太田川の特徴や河川形状の説明に続き、1960年以降の太田川の淡水魚の種数の変化、ダム建設や圃場整備が淡水魚に与えた影響をスライドで紹介。サクラマスやウナギなど、川と海を行き来する魚の話題にも触れ、参加者に太田川の河川環境について深く考えるきっかけを与えた。

上野氏は「ヤマセミの保全」と題して講演。ヤマセミの生態や繁殖環境、餌となる魚種を紹介し、広島県では県北東部と西部の限られた場所でしか繁殖が確認されていない現状を報告。さんけんの保全活動の必要性を訴えるとともに、この3年間の活動内容も紹介した。

講演会終了後は希望者を対象に人工巣穴の案内と解説を行い、周囲のダム湖で短時間の野鳥観察も実施。カワセミは観察できたものの、残念ながらヤマセミの姿は見られなかった。

本講演会は、サントリー世界愛鳥基金の助成を受けて開催しており、2023年から今回で3回目となる。