安芸太田町の転出者のピークは15~19歳です。これは高校・大学への進学が理由と考えられます。この若者たちを留めさす事は不可能です。
ですから、安芸太田町に限らず中山間地域と言われる地域がこれから持続していくためには、転出者と同数以上の移住者(Uターン・Iターン)を得ることが必要です。
「「田園回帰」に関する調査研究中間報告書(総務省)」によると、都市部より移住を考える人は、移住先の選定は「自分の出身地」が28.7%(1位)、「配偶者の出身地」が13.7%と答えています。
子ども達がいつか帰って来たくなるような、そんな町にしたいと思います。私たちがここで暮らしたいと思うのは、豊かで美しい自然があるからです。自分の身近な自然を子ども達と一緒に感動したり楽しんだりできれば、彼らも自分と同じ環境で彼らの子供を育てたいと思うようになるかもしれません。
そして彼らがこの自然に関わる仕事に付けるようになったら素敵だと思います。私たちの考える持続可能な中山間地域とは、その町の誇りになるモノに関わる仕事と、子ども達を育てたくなる環境がある町です。
いつか子供たちがこの流域で生きていくことが誇りに思う、さんけんはそんな社会をつくる事が出来ると信じています。