J-Coin基金の助成による「地域で考え作り出す!アフターコロナの地域観光活性化事業」
冊子 drops town ~雫の生まれる町あきおおた~
YoutTube +💧プロジェクト コンセプトムービー
さんけん新聞(会報より)
ワークショップの様子
研修会の様子
モニターツアーの様子
実施内容
❶アフターコロナの観光を考えるワークショップ
8月24日から1月22日の間に10回のワークショップを開催した。参加メンバーは地域事業者・住民(大学生、高校生含む)と行政職員の計14名が参加した。
❷モニタープログラムの実施とブラッシュアップ
11月22~23日50代女性を対象にしたモニターツアー、11月29~30日大学生を対象としたモニターツアーを開催した。モニタープログラムのためのアクティビティ開発や食事メニューの開発をした。
❸観光ニーズの調査の技術や、ワークショップ技術の講座
ワークショップ参加者に対して9月26~27日「ファシリテーション講座」、10月12日に「地域ブランディングのための社会調査入門」を開催。
❹マイクロツーリズムの対象者へのニーズ調査
モニターツアー参加者へのアンケートの実施。12月25、28日に地域の事業者へのヒアリングを5社。1月22日、2月25日行政担当者へのヒアリング、2月26日地域自治会役員へのヒアリング、3月25日地域住民とのワークショップを開催。
❶~❹をもとに、アフターコロナの地域観光プランを策定し、安芸太田町役場、地域商社あきおおた、地域事業者と共有した。
実施した事業の達成状況・成果につい
事業によって達成できたことや、効果・成果を具体的にお書きください。できる範囲で、具体的な数値(受益者数やアンケート結果等)を含めてお書きください。
①アフターコロナの地域観光プランの策定
ボトムアップ型の地域ブランディングを検討し、「人と水のやおい(やわらかい)まち」「人が利用してきた自然」の2種類が決まり、ブランディングにむけたアクションプランが決まった。またプランに合わせたアクティビティ開発2種、食事メニュー4種を検討し、今年度よりアクティビティは販売を開始予定になり販売サイトを構築中である。また自然体験教室やブランド農業事業などスタートした。
②モニターツアーのアンケート結果
アウトカム目標をワークショップで策定し、測定方法をきめて、アンケート調査を実施した。50代女性へは「五感で感じる癒し」として味覚・嗅覚・触覚・視覚・聴覚の各項目で感じたことを記述してもらった。大学生はツアーでの体験をレポート形式で提出させた。それぞれの結果から実施者が目標としたフィードバックが得られた。
③冊子およびコンセプト動画の作成
ワークショップで生まれたコンセプトを基に8Pの冊子の原稿及び動画のテーマを決め、原稿を制作した。印刷費および動画制作費は地域の協議会「西中国山地国定公園サスティナブルツーリズム推進協議会」が負担した。下の項目に添付する。事業実施を通じてわかった課題と今後の展開について(500字以内)
事業を行ってみえてきた課題や今後の事業の展開(持続可能性等)
(課題)
地域観光は事業者や住民によるボトムアップ型でなければならないと考えての事業だった。地域ブランドを公共財と考えれば、公的機関の協力が有効である。ワークショップに担当課の行政職員も参加し、プランなど一緒に作り上げたが、予算折衝では決定権者の理解が得られず残念な結果になるケースが複数あった。かといって決定権者の決めた地域観光の方針は上滑りする。「公の組織だから誰かの意見だけを聞くわけにはないかない。全体の合意形成を作り上げる時間も技術もない。だから自分で決めるが、この案件の知識や経験があるわけではない」そのようなストーリーが地域の課題が解決しない根底にある「課題」だと見えてきた。
(今後の展開)
根本的解決方法として地道だがファシリテーション技術の普及や地域課題の勉強会開催など、「話し合いの場づくり」に今後もアプローチして地域内での合意形成ができる町に変えていく努力をしたい。幸いに本事業を通じて、しっかり話し合う経験をした仲間が増えた。またワークショップ参加者で作り上げた地域ブランドのテーマを、まずは仲間内で活用して実績を出していきたい。また現在本事業で得た知見を基に、「自然体験教室」と「ネイチャーツアー販売」、「地域資源を活用した伝統農業の復活」の新事業がスタートしている。
初湯来との連携事業 エコツーリズム推進法と地域循環共生圏の勉強会 終了しました!