三段峡を歩く。川の声を聞く。人と人をつなぐ。
そうやって、
10年がたちました。
2016年、三段峡を歩く仲間が集まって生まれた「さんけん」。調べ、伝え、つなげる活動を続けて10年がたちました。毎年の事業報告書と沿革から、これまでの歩みをまとめました。
年表は年度(4月〜翌3月)ごとに並べています。
3つの行動指針
さんけんの活動は、この3つの言葉に沿って続けてきました。
オオサンショウウオ、ヤマセミ、希少なチョウや植物、トチノキ。専門家と一緒に峡谷を歩き、記録を積み重ねています。古い写真や地域の方の記憶も集めています。
ガイドツアー、子どもたちの自然塾、ビジターセンター「LOUPE」、さんけん新聞。三段峡の魅力を、見て・歩いて・感じられる形で届けています。
町の人、大学、企業、行政。話し合いの場をつくり、三段峡と流域に関わる人の輪を広げています。
年表
各年度のキーワードと、主な出来事です。
三段峡を100年先に残すために
- 1917写真家・熊南峰が三段峡に入峡し、その価値を世に伝える
- 1941自然保護のため「三段峡保勝会」が設立される
- 2015.6三段峡観光の再生を目指し「三段峡Re-Bornプロジェクト委員会」が設立
- 2016.2「三段峡憲章策定ワーキンググループ」が始まる
- 2016.4生態系保全グループ「三段峡を歩く会」が発足
三段峡-太田川流域研究会が誕生
- 2016.7「三段峡を歩く会」などが合流し、三段峡-太田川流域研究会を設立(同年11月に法人登記)
- 三段峡憲章ワーキンググループの事務局を受託
- 冊子「Sandankyo Gorge Guide 三段峡アウトドアミュージアム」を制作(日本語版・英語版)
- ネイチャーガイド養成講習、ファシリテーション講習会を開始
「三段峡憲章」制定、開峡100年の節目に
- 2017.4「三段峡憲章」が制定される
- 2017.5第1回総会を開催。会報「さんけん新聞」を創刊
- 2017.10開峡100周年記念行事。記念ガイドに75名が参加
- 三段峡全体を屋根のない博物館と見立てる「三段峡野外博物館構想」を提案
- 三段峡開発初期を知る方への「聞く会」を始め、歴史資料の目録を作成
特例認定NPOへ。仲間と組織が育つ
- 2018.7西日本豪雨で被災
- 2018.10町民がプレゼンする「あきおおたの楽しい100人」第1回を開催
- 2019.2特例認定NPO法人に。非営利組織評価センターのベーシック認証も取得
- 川嶋直氏を招いたインタープリター養成講座を開催
- クマタカ・オシドリ・サンショウウオなど、専門家と歩く調査ツアーを重ねる
ひろしま里山グッドアワード大賞
- 2019.4グッドガバナンス認証を広島県内で初めて取得(現在も継続)
- 2019.4広島市の太田川交流会議体験プログラムを受託(現在も継続)。町発行「三段峡 樹木・景観ガイドブック」に全面協力
- 2019.7オオサンショウウオ調査を開始
- 「三段峡野外博物館プロジェクト」がひろしま里山グッドアワード大賞を受賞
- 無印良品と協働したツアー、パタゴニア広島店での展示など、街なかへ発信
コロナ禍でも、できることを
- 新型コロナで事業が縮小するなか、「さんけん自然塾」の準備と動画配信を進める
- 大規模風力発電計画への対応が本格化。専門家の知見をもとに勉強会や講演会を開く
- 2020.10環境教育ツアー開発講座を開催
- 2020.11RCCラブ・グリーン賞を受賞
- 水をテーマにした地域観光「+💧プロジェクト」で、町内外の事業者をつなぐ
パートナーシップが広がった年
- 2021.4安芸太田町のワーケーション事業、広島県「ひろしま地球環境フォーラム」子どもエコツアー(現在も継続)を受託
- 2021.7「さんけん自然塾」「自然あそび縁」の開催を開始(現在も継続)
- 2021.8豪雨で「ぐるの瀬」に大きな土砂災害、通行止めに。集中清掃で通れる区間を広げる
- 広島大学の学生による「広大さんけん部」が発足
- WEB図鑑「原色広島三段峡図鑑」を公開。さんけん植物部と広大さんけん部が更新
念願のビジターセンターづくりへ
- 2022.4赤滝付近が通行止めに。同じ月、休眠預金活用事業でビジターセンターの整備に着手
- 希少動植物をテーマにしたシンポジウムを主催
- 会員など約30名がDIYでビジターセンターづくりに参加
- 峡内の植物調査を春から秋まで重ねる
ビジターセンター「LOUPE」オープン
- 2023.55月3日、三段峡ビジターセンターLOUPEを開設。約半年で約4,000人が訪れる
- 2023.5広大さんけん部が広島大学の正式な部活動に
- 2023.7広島なぎさ中学校・なぎさ公園小学校、広島大学附属小学校、町内3小学校の自然体験・環境教育を受け入れ
- 2023.7中国環境パートナーシップオフィスで企業・NPO・行政の情報交換会を開催。HOTEL RICHと宿泊込みツアーを開発
- 2023.10地域おこし協力隊を受け入れ。正面口-黒淵間が2年ぶりに開通
新しい体制で、6つのプロジェクトが始動
- 井上嵩裕氏・佐藤亜紗氏を新たな責任者に任命。LOUPEのカフェを収益の柱に
- 2024.5全国トチの木学大会でトチ餅づくりの課題を報告
- 2024.6さんけんが制作した「三段峡野帖」が経済産業大臣賞を受賞
- 2024.8NTTドコモ、無印良品とイベントを実施
- 2024.9第2回「保全生態学夏の学校 in 三段峡」を開催。プロボノリーグの現地研修を受け入れ
- 2024.10日本オオサンショウウオの会 広島大会で報告。カワネズミの捕食を初めて確認
- 2024.12名勝指定100周年事業の講演会を開催
- 2025.2イワナ保全の講演・上映会、台湾からのモニターツアーを実施
- 2025.3広島県観光連盟「HYPP AWARD」でエコツアーDROPSが優秀賞
次の100年へつなぐ
- 設立10周年を前に、理念を「調べ、伝え、次世代へつなげていく」と再定義
- 名勝指定記念事業を11弾展開。2025.4丸木位里ツアー・水墨画体験会は定員を超える参加
- 2025.7「わが町魅力発信事業」でマツダスタジアムに出店
- 2025.8NTTドコモ中国支社と「三段峡 川の学校」を開催
- 2025.9ヤマセミ講演会を開催
- 2025.10第2回全国トチノキ学会で渓畔林再生事業を発表。栂崎のトチノキは推定樹齢約700年と分かる
今も続いていること
始めたことを、毎年積み重ねています。
数字で見る10年
一緒に歩いてきた仲間
さんけんは、たくさんの方の協力で続いてきました。
学生・研究者
広大さんけん部、広島大学、さんけん植物部、県内の研究者の皆さん、修道大学・叡啓大学の学生ボランティア
地域
安芸太田町、三段峡観光同業組合、地域商社あきおおた、町内の学校、地域おこし協力隊
企業・団体
無印良品、パタゴニア、NTTドコモ、マイクロン、サントリー愛鳥基金、広島県観光連盟 ほか
三段峡で、会いましょう。
さんけんの活動は、どれも三段峡の現場にあります。歩く会に参加する、自然塾に子どもと来る、LOUPEでお茶を飲みながら話す。どこからでも、関わりはじめられます。
お問い合わせ:お問い合わせフォーム contact@sanken-hiroshima.org
最新情報:LOUPEの記事・Instagram・Facebook
NPO法人 三段峡-太田川流域研究会(さんけん)/ 2016年度〜2025年度 事業報告書・沿革をもとに作成
